語学参考書ミシュラン

ポリグロット外国語研究所が世に溢れる語学参考書を評価し、良書をご紹介します!

小泉賢吉郎『英語のなかの複数と冠詞』(The Japan Times 1989)
小著だが目のつけどころが他の冠詞参考書と異なり、まずまず面白い。ただ、
体系的網羅的とは言えなので、この本一冊で冠詞のすべての用法がわかるとか
いうことは期待できない。よいところとしては、冠詞ばかりでなく名詞の単複の
ところに目をつけていること、「揺れ」のある用例を詳しく説明していること。
ドリルはないが、実例を解説付きで示している。コスパは悪くない本です。
冠詞の好きな人は読んで後悔しないでしょう。
猪浦の評価:7(10点満点中)






 

石井隆之『冠詞マスター教本』
著者自身はなかなか優秀な人で、かつ冠詞についてかなり熱心に研究してきた跡がうかがえる。
内容の濃さでは過去20年ぐらいに出版されたものの中では
一二を争う。
少し残念なのは、やや整理が悪いので、相当じっくりかからない
とこの本のエキスを吸収できないだろう。
練習問題がないのもちょっと残念。
しかし、今回紹介している30冊ほどの本ではベスト5に入るか。
猪浦の評価:8点(10点満点中)
 

藤田英時『冠詞まるわかりブック』(NOVA ・2004年)
例によって a/the/無冠詞の3種類に分類して用法を説明しているが、
少しオ
ツムの弱い学習者を想定したためか、分類の基準がめちゃめちゃで、
結局丸
暗記学習法を冠詞の学習にあてはめた感じがする。
お勧めはしないが、どこか
憎めないところがある本で、
実力のある人が遊びで読むにはよいかも知れない。
猪浦の評価4点
(10点満点中) 
 

一色マサ子『英文法シリーズ 9.冠詞』(研究社 1954)

 
すごく昔の本ですけど超アカデミックで読んでいて幸せになります。
専門的な本
なので、旧式の漢字が読めない人は読めないかも(笑)。
それにしても昔の本は
レベルが高い。
猪浦の評価:8点(10点満点中) 

林語堂『開明英文文法─表現の科学』(文建書房・1960年)
著者は中国文学者ですが、確かデンマークの大言語学者(英語)
オットー・イェスペルセンの弟子。我々同様、冠詞を持たない言語を母国語とする
著者の本ということで、英語を母国語とする学者(素人)が書いた冠詞の本とは
ひと味もふた味も違う面白い内容になっています。
猪浦の評価:8点(10点満点中)

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