今回は猪浦おすすめの語学読み物をご紹介します。

和田秀樹『受験学力』(集英社新書0875 2017年刊)
語学参考書ではないが、語学学習にも多くの示唆を含んだ良著。受験生をもつご両親には一読をお薦めしたい。広く学習とはどうあるべきか、真の学力とは何か、を考えさせられる一冊。

水村早苗『日本語が亡びるときー英語の世紀の中で』(筑摩書房 2008年刊)
副題が「英語の世紀の中で」となっている。もう10年近く前にこうした予測をしていた著者の想像力に感心する。著書は筆者と異なりものごとをじっくり考え丹念にまとめられる才能の持ち主で羨ましい限り。昨今、生徒さんたちから「これから自動翻訳が発達して翻訳家はいらなくなるんではないですかね」とよくきかれるのだが、この問題の答を出すのに格好の考え方を提示してくれている。この本を読むと、プロの語学屋が今後どのような能力をもてば生き残れるか(というより、むしろ引っ張りだこになるか)が見えてくると思います。